保育園の服は食べこぼしや砂で結構汚れるから、帰ってきてから毎日洗濯乾燥している。
我が家はドラム式洗濯乾燥機なので側面に扉があって、ちょうどうーあが立ったときの手の位置になる。
「ピーピロリーピーピロリー」
乾燥終了の音が鳴るとうーあが洗濯乾燥機の前にやってくる。
私が扉を開けた瞬間に中の服に手を伸ばそうとする。
「うーあ、ちょっと待って。今、お母さんがお掃除するからね」
うーあを押し留めつつ、急いで洗濯乾燥機の扉内部をウェットティッシュで拭う。ここに洗濯した服のホコリがたまるから、先に拭かないで服を取り出すと服にホコリがついてしまうのだ。
無事にホコリが拭けたところでうーあを解放するとさっそく洗濯乾燥機の中に手を伸ばした。
「じぇっち」
一つ一つ洗濯物を取り出し私に手渡してくる。
「ありがとう」
受け取ると立ったまま畳んで、仕分けしながら洗濯乾燥機の上に置いていく。
うーあのペースが早いときは
「ちょっと待って」
と言うとそのまま手に服を持って待っていてくれるときもあるが、ポイッと床に落としてしまうこともある。
渡すときに
「はい」
と奇跡的に言えるときもある。
すべて渡し終わると
「よし」
という感じでテクテクと自分の好きな方に歩いていく。
意外といいお手伝いで私も気に入っている。