ティッシュの箱のゴミが出た。
うーあに渡すと手に持って遊んでいたが、しばらくすると
「じぇっち」
とドアを指差す。
廊下の先にある納戸にゴミを捨てに行きたいらしい。
ドアを開けるとテクテク歩いていき
「ちって」
コンテナの上に置いてある紙ゴミ用の袋を指差すから
「はい、どうぞ」
紙ゴミ用の袋を差し出す。
するとゴミを袋に入れた。
居間に戻ってくるとティッシュの箱の小さなかけらが落ちていた。
「あった」
とさっそく拾ううーあ。
納戸まで捨てに行くのは面倒だから居間のゴミ箱に捨てればいいやと
「ここに捨てようね」
居間のゴミ箱を開けるが、首を横に振り
「じぇっち」
とまたドアを指差す。
結局また寒い納戸までゴミを捨てに行くことになった。
子どもって意外と賢い。
誤魔化せない。