夫の両親が道の駅で大きないちごを買ってきてくれた。
人見知りのうーあは、祖父母の前では黙り込んでいたが、家に戻ると
「いちご!いちご!」
と大喜びだった。
さっそく食べようと夫が準備していると、うーあは自分の椅子に座ってスタンバイ。
「いちご、たべる!いちご!いちご!」
と大騒ぎだ。
いちごの乗った皿を持ってくると
「どうぞ、どうぞ」
と言う。うーあにとって「どうぞ」は「ちょうだい」の意味らしい。
うーあの目の前にお皿を置くと、
「ふぉく!ふぉく!」
と言い出す。
キッチン食器棚の方を指しているから、フォークで食べたいのかと思って取りに行ったのだが、戻ってきたら、手で食べていた。
「んーっ」
と天を仰いで、顔をくしゃくしゃにして笑って満足そうだ。
あっという間に自分の取り分を食べ終わって、私のお皿に残っている私のいちごを指さして
「いちご、たべる!」
と言い出す。
「お母さんのだよ」
と言うと
「おかあさんの・・・」
諦めてくれたのかなと思ったら
「たべる!おかあさんの、たべる!」
と主張。これは、あげないと怒られそうだなと思って、私の分を切り分けてあげた。
そしたら、また
「んーっ、んーっ」
と至福の顔で食べていた。
「いちご、おいしかった」
と最後に言っていて、言葉の上達に驚く。
いちごへの情熱がうーあの言葉をかなり上達させた。