夕飯の時。
ちょっとお行儀が悪い、うーあ。
テーブルに肘をついていた。
「うーあ、肘つかないの!」
と夫が注意する。
すると、目にいっぱいの涙をためて、口をぎゅっと閉じてしまった。
「どうしたの?うーあ」
「言ってごらん?どうしたの?」
と聞いてみると、また口をぎゅっと閉じていたのだけれど、何回か促すと
「言われたのが嫌だった」
と小さい声。
「肘つかないのって言われたのが嫌だったってこと?」
と聞くと、うんうんと何回もうなずく。
そして小さい声で
「優しく言ってほしかった・・・」
そんなに強く言ってはいなかったと思うけど、そうだったんだね。
「じゃあこういう風に言えばいい?うーあ、あのね、食事中はね、肘をついてるとお行儀が悪いんだよ。だから、肘はつかないようにしようね」
と言ってみると、またうんうんと何回もうなずいていた。
「だってさ」